活動報告5(第十四回~第十六回)

第十六回楠公研究会

楠木正成と金剛寺

~南朝と北朝との関わりについて~

平成31年1月18日金曜日

14:00〜16:30

河内長野市後援

河内長野市教育委員会後援

河内長野市、同市教育委員会の後援をいただき、第16回楠公研究会は、天野山金剛寺の堀座主様を講師に、多くの皆様のご参加によって盛況裡に開催されました。

冒頭では、研究会に駆けつけてくださいました大阪府議の西野修平様よりご挨拶をいただき、現在企画中の河内長野を中心とした映画「鬼ガール」のお話をお聞かせいただきました。

また、吉野の賀名生御所の堀家ご当主・堀丈太様もご参加くださいました。

引き続き、堀座主様のご講話から、南北朝の動乱の真実を知る事ができました。

そして、今回も、楠公研究会では恒例となっている、「楠公研究会だからこそ」の特別体験や特別拝観の連続でした。

通常非公開の南朝御所・摩尼院を私どもの為だけに今般開けてくださいました。

また、同じく通常非公開の金堂内陣に特別に立ち入らせていただき、御本尊様の御足元にて、参加者の家内安全法要を堀座主様が営んでくださるというサプライズの特別体験もありました。(※どちらも撮影厳禁ですのでお写真がありません事をご了承ください)

右奥が金堂

いずれも堀座主の楠公研究会への格別なご配慮の賜物です。

さて、今回、特に学ばせていただた事は、南朝と北朝とが同時期にここ金剛寺を御所とされていたという事。
塀一つを隔てたのみの、隣同士でそれぞれの御所が置かれました。
また、宝物殿に所蔵されている走り大黒天の体の部分には南朝の元号、台座の部分には北朝の元号が刻まれており、南北朝共にそれぞれその銘を刻んでおられます。
これは、南北朝の融和と合一、引いては天下の太平を願っての事ではないか、との見解を堀座主様は示されました。
だからこそ、隣合わせで南北朝の御所を置く事ができたという事です。

また、金剛寺は戦国期も1度も焼き討ちに遭っていません。
これは、金剛寺が僧坊酒として造っていた天野酒が余りに美味しく、焼き討ちにしてはこの美酒が味わえなくなることを恐れた武家が金剛寺だけは焼き討ちにしなかったのでは?との推測が成されました。
実際、豊臣秀吉は、天野酒をこよなく愛し、大阪城まで持って来させていました。
ところが、2日掛けて運んでくる途中、人夫達が酒を盗み呑みしてしまい、大阪城に着く頃には、樽の中の酒が半分に減っているのが常であったそうです。

今般、堀座主様のこれまた格別のご厚意にて、幻の復古酒である僧坊酒の復元されたお酒を拝領しました。
いただきましたところ、色は琥珀、味はかなり甘みが強くトロンとまろやかな梅酒を思わせるフルーティな味わいでした。
今回は本当に多くのことを学ばせていただきました。

会終了後は、希望者の方々のみでの懇親会。
皆様、心ゆくまで親交を深められました。

「楠公さんを学ぶ会」事務局長の炭谷様からは、富田林市の新鮮卵「さしみ卵」を拝領しました。

格別なお心遣いをいただきました堀座主様、会の開催にご尽力をいただきました西野修平府議様、島田市長様、河内長野ロータリークラブの道本様、そして、寒い中ご参加くださいました皆様、誠にありがとうございました!

金剛寺でガイドをしていらっしゃる稲田洋子様にも大変お世話になりました。

当会は、当会だからこその、そして当会にしかお許しいただけぬ特別体験をしていただきる事が、何よりの特色です。
ぜひ、今後も多くの皆様のご参加を心待ちに致しております。

次回は、2月20日午後2時より大阪市の阿倍野神社にて開催、中塚宮司様から北畠顕家についてご講話いただきます。
詳しくはこちらから↓
https://www.facebook.com/events/794634024202659/?ti=icl

多くの皆様のお越しをお待ちしております。


第十五回楠公研究会

笠置寺

~元弘の変・南北朝動乱前夜~

平成30年11月28日水曜日

13:00〜16:00

第15回楠公研究会「笠置寺~元弘の変・南北朝動乱前夜~」は、笠置町のご後援をいただき、大変多くのご参加者様にお越しいただき、盛況裡に開催させていただきました。
笠置町副町長の青柳様、同町観光戦略担当課長の辰馬様、同町商工観光課長の小林様の笠置町役場の皆様からの多大なるバックアップを賜りつつ、笠置町挙げてのお心尽くしのご歓待を賜りました事、感謝に絶えません。

青柳副町長様の開会のご挨拶に引き続き、笠置寺前住職の小林慶範様からとても熱のこもった1時間半にも亘るご講話をいただきました。
しかも、会場は、通常非公開の後醍醐天皇が皇居とされたご本堂を特別にご開扉、その中での格別なるご厚遇での勉強会となりました。

特に、後醍醐天皇が笠置寺を皇居とされた大きな理由が、学説にありがちな「守りやすく攻めにくい」だけではなく、それに加えて、弥勒信仰の教えに秘められた真実等、お寺様のみに伝わる知られざる後醍醐天皇の世を思い民を思う大御心を知る事ができ、大御心とはかようなまでに深く強い慈愛に満ちたものであったのかと、日本人である事に感激を新たに致しました。

ご講話の後は、小林前住様のご先導にて境内をご案内いただき、行在所跡や元弘戦役戦没者供養塔等を見学。

更に、会の終わりには、小林前住様から、書籍「笠置寺 激動の1300年 ある山寺の歴史」を参加者全員に賜り、会場は大きな感謝と感動に包まれました。

折しも、紅葉が見事なまでに色とりどりに彩られ、笠置山が最も美しい季節を堪能させていただきました。
しかし、笠置山の最たる魅力は紅葉だけではありません。
やはり、なんと申しましても、元弘戦役の大きな聖蹟が存在している事、そして、弥勒信仰随一の寺院であるという事に尽きるでしょう。

元弘戦役での幕府軍の焼討は熾烈さを極め、大岩の磨崖仏をも焼き消してしまう程でしたが、大岩そのものは現存し、当時を物語っています。

勉強会の後は、笠置憩いの館「いこいのはなこ」にてお楽しみの懇親会を持ち、それぞれの親交を温められ、お喋りに花が咲きました。
懇親会中では、参加してくださった近畿偕行会の中会長様の自衛隊のパイロット時代のお宝写真のご披露もあり、その勇壮さに会員皆様、興奮しきりでした。

また、拙会役員で多度大社禰宜の伊藤様より、新嘗祭の白酒の贈呈のご配慮もいただきました。

今日は、午後から雨の予報であったにも関わらず、奇跡的に雨はずっと降らず良いお天気に恵まれ、心置き無く勉強会と笠置山の紅葉を堪能できました事は、仏様のご慈悲に違いありません。
誠に有難い、素晴らしい一日となりました。

ご協力を賜りました笠置町役場の皆様、笠置寺の小林前住様、ご参加くださいました皆様、サポートをしてくださいました役員の皆様、誠にありがとうございます。
心より厚く御礼を申し上げますm(__)


第十四回楠公研究会

四條畷の戦い

~小楠公の戦跡をたどる~

平成30年10月25日(木)

10:00~17:00

第14回楠公研究会「四條畷の戦い~小楠公の戦跡をたどる~」は、大変多くの皆様のご参加を賜り、盛況裡に終える事ができました。
四條畷正行の会代表・扇谷昭様に御教授を賜りつつ、野崎砦~十念寺~古戦田字地~四條畷神社~小楠公墓所~ハラキリ字地の順に、小楠公の戦いの足跡を辿り、戦いの詳細を学びました。

野崎砦から河内平野を望む。

四條畷神社ご本殿にて

四條畷神社にて正式参拝、玉串奉奠の儀。

正式参拝を終えて。 中村様に深謝です。

美具久留御魂神社の青谷宮司様もお越し下さいました。
ご来駕ありがとうございましたm(__)m

四條畷正行の会の扇谷代表、楠公研究会員の畠山様、山田様、そして、山口からお越し下さいました宇都見様、ご来駕ありがとうございましたm(__)m

楠公研究会会員の雪風さんと。

ご来駕ありがとうございましたm(__)m

楠公研究会会員で、近畿偕行会の中会長と。
ご来駕ありがとうございましたm(__)m

四條畷神社にて、正式参拝のご高配を賜りました中村様と
誠にありがとうございましたm(__)m

その後、大楠公夫人の事績を婦女子の鑑として婦女子教育機関として建学された四條畷学園にご訪問させていただき、学園の創始者・牧田宗太郎氏の曾孫・牧田朝美様の格別なるご厚意により、未だ公開された事の無い、楠公に関する貴重な資料を特別に拝見させていただきました。

四條畷学園にて、非公開の貴重な資料を拝見させていただきました。 特別のご配慮に深謝ですm(__)m

四條畷学園創始者・牧田宗太郎氏のご曾孫・牧田朝美様と
この度は誠にありがとうございましたm(__)m

四條畷学園にて。

この度、ご参加くださいました皆様、正式参拝をさせていただきました四條畷神社様、御教授を賜りました扇谷様、格別なご厚遇を賜りました牧田様に、厚く御礼を申し上げます。

次回楠公研究会は、11月28日(水)午後1時から笠置寺にて開催致します。前ご住職の小林慶範様よりご法話を賜り、南北朝の戦いの真実に迫ります。お申し込み、詳細はこちらから↓

https://www.facebook.com/events/343964679481981/?ti=icl

次回も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。